民裁 簡単な感想➀

②があるかは知りません。

ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』を購入し、読みました。長期ゴールのため、目標を細分化し、一個ずつ達成することが良いと書いてありました。なにが長期目標かは自分にはわかりませんが、とりあえず書いてみます。

前提情報として、私は東京修習です。大規模庁と小規模庁とでは、全然違う点には気を付けてください。


➀事件が豊富

事件は多いです。多いですが、通常部と専門部に分かれ、交通事故事件は交通部に、医療関係は医療部に、労働関係は労働部に割り振られるため、言い方は悪いですが、通常部は”余り”の事件を担うことになります。東京の場合、通常部か医療部に配属されます。医療部でも、労働事件崩れ、医療事件崩れなど、形式が崩れた事件が通常部に回ってきます。

専門部など無い小規模庁では、労働事件も交通事故も保全もすべて通常部が担います。

大規模庁で専門事件を見たい場合、選択修習で見るのが手っ取り早いです。

東京の場合は、有名人や有名企業が当事者の主張がそこそこあるので、知的?好奇心も満たされるかと思います。

②裁判官凄い・親切

東京の部長は有名人です。ロースクール派遣裁判官がいることもあります。裁判官が全員優秀かどうかは知りませんが、少なくとも自分が見た人は全員凄かったです(小学生並みの感想)。

東京では釈明権ばっか行使しています。事件の計画的審理・紛争の根本的解決のため、裁判官が凄く親切です。裁判官が整理せず、両当事者に議論を任せておくと明後日の方向に飛んでいき、面倒になるため、裁判官が親切に交通整理をしているイメージです。この辺は、裁判官の性格にもよるかと思いますが、自分が配属された部では全員親切方針でした。

弁護士は裁判官は判決書きたがらないから和解ばっか勧めると言っています。確かに裁判官は和解を進めてばっかで、判決を書きたいようには見えません。ただ、事件を見る限り、和解で良いじゃんとしか思えないものが多いです。

③書記官大変そう

あまり昼休みに席を外しているようには見えないし、ずっと記録チェックしてたり電話をしてたりしています。17時で定刻かと思いますが、18時になっても半分以上の書記官は残っているような気がします。

④横のつながりは薄い

噂では小規模庁でも薄いところはありますが、東京も薄いです。社会人が半分ぐらいなので、まぁ仕方ないかと思います。

⑤空調がカス

カスです。ケチです。26℃ぐらいを超えないと冷房が付きません。外は涼しくても中は蒸し暑いです。東京は、外で政治活動の自由ないし表現の自由を行使している方々がおり、窓が閉められていることも多いです。冷房が付けばマシになるんですけどね。春と秋は昼過ぎ部屋が蒸し暑くなるかと思います。

ちなみに2階の保全部は凄く涼しかったです。

⑥弁当屋がある

地下で繋がっている法務省方面に行くとコスパの良い弁当屋があり、650円~750円で結構良いのが食べることができます。定食屋も結構良いです。裁判所の地下はファミマと普通の弁当屋と美味しくない定食屋しかありません。法務省との落差を見て少し悲しくなります。

手持ち弁当持ってきていない裁判官はファミマで済ませます。修習生の方が良いもの食べてます。


これから民裁修習進む方に

ジレカンだけだとピンと来ない人は、『ダイアローグ争点整理Ⅰ』とか『争点整理の考え方と実践』(武藤 貴明)あたりを読んでおくといいかと思います。

裁判官の考え方にもよるかと思いますが、民裁教官室の考え方は、ストーリーをかなり重視する方向で、「立証責任を果たしてないから、この要件事実は認められません!」と言った解決の仕方は、最終手段的なイメージです。

また事実認定も一般論に頼りがちですが、個別具体的な事情をしっかり拾えと何度も言われます。また1つの書面に頼るのではなく、複数の書面を総合的に検討してみたり、原告・被告の属性など考慮してみたりする必要があります。

言葉だけじゃ全然伝わらないと思うので、早く起案をしてみて、指摘されるのが一番早いかと思います。

以上!

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